ここんとこ

2003年11月26日(水)02:26 投稿者 マギー

ここんとこってぇと、オカゲサマで忙しくやってます。
お正月明け(?)にオンエアの2時間ドラマで憎たらしいヤツやったり、
映画にチロリと出演したり、『アイデン&ティティ』の取材を受けたり。
で、前からここにも書いてる内密仕事、こっちもいよいよ多忙を極めり。
『忍者ハットリくん』の映画脚本から半年、またとある脚本を書いてます。
ホントは「とある〜」とか言いたくないんだけど、まだまだ公表できんのだ。
これまたビッグなプロジェクトですぞ。「オレでいいんすか?」ってカンジ。

楽しいんだけど、やっぱ脚本書くのは大変だ。
みんなでワイワイできんじゃろ。独り、部屋の作業だから。孤独だよ。
オレの机の横で誰か誉めつづけてくれんもんだろうか。
昔の作家先生の横についてた担当編集者、みたいなイメージの人。
もう一行ごとに「うひゃひゃ!そんなこと言いますかぁ!」とか、
「で、で、で、でこの後どうなるんですかい?」
「うわーさすが先生、いい台詞書きますなぁ!」
「ダメッすオレ、もう想像しちゃって泣けてきます」
「よっ!ブラインドタッチ!」
「かーっ先生の書いてる姿、これ誰かに見せたい!カッコイイ!」
「あぁ……もう、これ、名作!傑作!さすが!」
「バウバウ!」
とか言ってくれる人がいたら……いたらいたで鬱陶しい。
だから今、自分でそのオッサンの役もやりながら書いてる。
一行ごとにオッサンに誉めてもらいながら書いてる。
今、そのオッサンの目を盗んでここに書きこみしてる。
あ、オッサンがこっち見た。ヤバイ、じゃこのへんで失礼!

『相棒』、今晩9時から。ヨロシク。

八百語り 〜その八〜

2003年11月23日(日)03:55 投稿者 マギー

 他人から「頭良さそう」って言われる人がいる。そう、オレだ。チビ、老け顔、の次に言われる「頭良さそう」「インテリっぽい」。あんまり言われるから自分もそんな気になってた。もはや「オレって頭いい」ぐらいのつもりでいた。だからこないだTVで古館さんのやってたIQテストの番組を録画してやってみた。こりゃものすごいIQを叩き出しちゃうだろうと思ってた。
 びっくりした。すごい数字が出たよ。
 普通。普通すぎる普通。平均点。なんだったら平均やや下回るぐらい。
 目が覚めた。そうだよ、そういえばオレそんな頭良くなかったよ。死にモノ狂いで受験勉強したけど第一志望落ちてるし。こないだ車の免許取ったときも仮免前の筆記で落ちたし。説明書とか読んでもだいたい何書いてるかわからんし。コンビニでお釣りをいい感じにもらいたくてもオロオロするし。決死の覚悟で出した小銭でキョトンとされたりするし。そういや頭“良さそう”とかインテリ“っぽい”としか言われたことなかった。雰囲気だけ、そんな空気だけ、そんなエアーだけ。うんこかと思ったらオナラだった、そんなオナラ人間ですよ、オレなんて。気付いて良かったよ。
 で、これまたその結果がより自分好きに拍車をかけてる昨今で。だってホントは違うのにそう思われるって、そんなエアー出してるってなんかすごくね?良く見りゃたいしてカッコ良くないけどなんかカッコ良く見える俳優さんが持つ「なんかカッコ良さそげエアー」、ま、オーラってヤツ?そんな「頭よさげオーラ」が出てたってことじゃん。
 なんかそんな雰囲気、ステキなサムシングとでも呼ぼうか。そんなステキなサムシングを一枚羽織りたい。カーディガン感覚で。誰しも思うこと、でしょ?
 カッコ良さげ、もてそげ、頭よさげ、頼れそげ、やさしそげ、金持ちそげ、カワイそげ………。ホントはそうじゃなくたってステキなサムシングなら持てる。ステキなサムシングがあればもう勝ったも同然だ。
 勇気を持て若者よ、そして楽観的になれ若者よ、なんでも良い方向に解釈せよ若者よ、自分を好きになれさえすれば世の中ハッピーだ。
 最後にどうしてオレみたいなオナラ人間が頭良さそうに思われたか。秘訣は「頭悪そうに見せない」以上。ブリブリプーっ!

八百語り 〜その七〜

2003年11月16日(日)04:24 投稿者 マギー

 この夏、映画のロケで北海道に行き、そこで素晴らしく美味いモノを発見した。某有名チョコレートブランドが出した新商品なんだけど、やや固めのポテトチップをビターチョコレートがコーティングしているというモノ。塩加減と甘さが絶妙。口の中に甘さが広がった後に押し寄せる程よい塩味、後味はまさに絶妙。絶妙って言葉を辞書で引いたら「ポテチチョコを食べたあの感じ」と載ってるかもしれない。地元北海道でも人気らしく、お土産に買って帰りドラマに差入れしたところ大評判だった。
 がーしかしだ。オレがいろんなところで「こんなモノがあって」と説明したときに、「ぶぇーマズそー!」と言うヤツの多いことよ!それは拒絶に近いリアクション。今、上を読んでそう思ったヤツも多かろう。なんと想像力の乏しいヤツラよ、哀れにすら思うよ。お前らの舌はしゃべり専用か。お前らの舌は脳に繋がってないのか。
 “味覚の想像力”が乏しい人は多い。ポテチチョコに限らず、よくちょいとしたアイディア料理なんかを説明するとすぐに「ぶぇー!」とか言うヤツがいる。頭で分析して舌で想像することは出来ないのか。人間の五感は全て記憶できる。記憶から類推して想像もできる。「いやいや想像して『ぶぇー』です」、そんなんまだまだ想像力が足りんのじゃぃ!
 “味覚の好奇心”が少ない人はきっと味覚の想像力も乏しいのだろう。美味いものを食う「これってどんな味付けなんだろう」。オレは子供の頃いつも母親に聞いていた。今でもシェフを呼び出すぐらいのイキオイは持っている。探求が記憶と想像を鮮やかにする。オレの味覚想像はカラーだ、ハイビジョンだ。
 「そんなこと考えながら食べたくない」「そんなこと考えたて食べたらマズイ」。バカ言うな!だ。脳で食らふことを放棄したら、それはもう、エサだ。
 頭でメシを食う。これは世界中の飢えに苦しむ人たちに対して、飢えてない我々ができる、せめてもの礼儀ではないだろうか。

オンエア情報

2003年11月13日(木)00:45 投稿者 マギー

再来週の水曜、21時からテレビ朝日系『相棒』というドラマに出演してます。
水谷豊さん主演のドラマ、オレはこれまたえぇ感じに情けない男役で出ております。
プロデューサーはガイ・リッチ―の映画に出てくるような、
「情けくて可笑しいチンピラ風情のちっちゃな黒人」、
なカンジをイメージしてキャスティングしてくれたらしいのですが、
オレがやると、すっかり懐かしき昭和喜劇のようなスタイルの演技になっちゃいました。
寺脇康文さんとのシーンが多かったのですが、これまたアドリブ応酬で楽しみました。
「へぇー」の裏番組ですが、見てくださいな。

水谷豊さんとは実は7年ぶりの再会。オレがまだ学生のころ、
初めて連続ドラマってのに出演したときに共演させていただいたのだ。
『流れ板七人』ってドラマで、オレはその7人目の下っぱ板前役で出てた。
第1話と最終回だけ。そん時も何故か番宣番組ではオレMCやったんだよ。
成長してねーなオレ……。
水谷さん、今回久々に会うなり、みんなが知ってるドラマのあのカンジで
「いやーマギーちゃん〜ご無沙汰〜アハハハ〜ン」って握手を求めてきていただいた。
水谷さんってやたら握手を求めてくるのが嬉し面白い。
今回の撮影でも通算で7回は握手した。7年前と合計すると、15回ぐらいだよ。
手をサッと出すポーズがさりげないんだ。スイ寄せられること15回ですよ。
水谷さんは子役の頃からこれまで、ずーーーーーーーっと主役をやってらっしゃる方。
ずーーーーーっと主役、しかもコンスタントに主役のドラマをやられてるってすげぇ。
普段は別に主役ぶってるわけじゃない、とっても気さくな方なんだけど、
その気さくさの中にキラキラ輝くオーラがあんだよねぇ。輝いてんだよ、マジで。
だから握手すると、少し手がキラキラするんだ。砂金?的なものを分泌してるな、多分。
サイババの出す灰(ビブーティー)的なもんだ。サイババ知らない?まぁいいや。

そんな砂金にまみれたオレの昭和の喜劇人っぷり、是非ともご覧あれ。

八百語り 〜その六〜

2003年11月9日(日)04:38 投稿者 マギー

 “気が合う”“仲が良い”、まー友達ってこと。それには“価値観が似てる”“ノリが同じ”“好きなものが一緒”とか、そんな条件が必要。女同士の友情物語のことはわからないけど、男友達でそれ以上深く友達になるには“嫌いなことが一緒”って条件が大事な気がする。
 これって男女の間にも言えることなのか、どうかわかんないけど。
 好きなことが一緒なら嫌いなことも一緒かってーとそうでもない。好きなものについて楽しく語ってても嫌いなこと、嫌いなノリ、嫌いな顔、モロモロされちゃうとなんだかなぁーこいつとはイマイチ深くは付き合えんなぁーって思ってしまう。
 学生の頃仲良くなったヤツのことを思い出すと、例えば「あの先生なんかムカツカへんか?」「おーおーオレも思てたんや!オレだけか思たわ!」みたいな会話で盛りあがって一気に仲良くなったことが多かった気がする。
 逆に「君もロック好きなん?」「あ、好きやで」なのに、いまひとーつこー盛りあがらんままに終わってしまうようなことも多かった。
 世の中にはいろんなルールを持って生きてる人がいる。その人なりのルール。嫌いなものが一緒ってのは、そのルールにおける“反則”が一緒ってこと。反則が一緒の相手なら異種格闘技にはならない。すんなりがっぷり組める。
 がっぷり組めた相手となら好きなものが違っても、それは刺激になる。オレも好きになるかなーで世界が広がったりする。
 “ダサいと思うことが一緒”。こーゆー仕事をしていて一緒にモノを創る上で、かなり大事だと思う。それを共有できれば創るモノの方向性にブレがないのは確かだ。
 今、仲の良い友達、先輩、後輩、みんなそうだ。好きなことがわりと一緒で嫌いなことがすごく一緒。好きなものが違っても「あいたたたたぁー」なことはしない、言わない。そんでプラス、“カッコイイと思うこと”の中に、他人から見たらダッサいこともアリアリだったりする人たち。
 記憶の彼方だけど、ジョビジョバって集団はまさにそうだった。
 
 ところでダサいって言葉を使うこと自体、もしかしてもうダサいのか!?

クイズと母、友人と兄貴

2003年11月6日(木)01:45 投稿者 マギー

今日はとある雑誌の取材&撮影を2本やってきました。
これから『アイデン&ティティ』の公開に向けて取材はけっこう受けるんだけど、
今日は2誌とも映画がらみではなく、1本は恋愛マスターマギーとしての取材、
もう1本はなんとその雑誌の表紙の撮影!&取材でした。
オレが表紙で許される雑誌……思い切った雑誌もあるもんだ。
ではここで問題!そんな思い切った雑誌、オレが表紙を飾る雑誌とはなんでしょう?
発売は来月なんでゆっくり考えておいてください。
ちなみに恋愛マスターぶりを発揮した雑誌は……じゃーこれも考えておいてください。

こうやってすぐクイズにするの、ウチの母親ゆずり。
ウチの母親は口癖のように「では問題です」って言う。
当たっても何ももらえない不毛な“日常クイズ”を幼少から出されてた。
「今夜の晩御飯はなんでしょう」「この味付けはなんでしょう」「これどこで買ったでしょう」は序の口、
TV見てると「このナレーション誰でしょう」「この俳優のお父さんも俳優です、誰でしょう」
長々とオチのなさそうな話を聞かされた挙句「その時お母さんはなんと言ったでしょう」
そんな毎日。そんな母親は「巨泉の!クイズダービー」が大好きで、はらたいらを凌ぐ正解率を誇っていた。
大人になったらTVのクイズにはだいたい正解できるようになるもんだと真剣に思ってた。
そんなわけでオレもクイズは出すのも答えるのも大好きだ。

ま、そんな話はおいといて。

今日のその雑誌の撮影もスタイリストにカンちゃんについてもらった。
カンちゃんのスタイリングはノレる、テンションがあがる。ゴキゲンさんになれる。
やっぱりロック好きのチビッ子同士、通じるものがあんだよね。

ウルフルズの新曲『ええねん』。標準語の「いいんだよ」「いいじゃん」では言い表せない
つまりは「ええねん」なノリが、詩だけじゃなく、曲からも演奏のテンションからも、
もちろんトータス兄貴のシャウトぶりからも、そのなんちゅうか疾走感的な
「ええねんイズム」が……なんちゅうか、その……ええねん。
関西弁の「ええねん」のニュアンスがうまく伝えられないのが残念。「そんなん聞いみたぁええねん!」

今年もあと2ヶ月、まだ内密なお仕事もガンガン進行中!
今月オンエアのドラマもあり、週末は映画にチョい出演、来週から新しいドラマにイン、
『アイデン&ティティ』にまつわる取材その他も待機中!
ガリガリ行きます!ヨロシク!

八百語り 〜その伍〜

2003年11月2日(日)02:51 投稿者 マギー

秋が深まると「人肌恋しい」とか言い出す人がいる(主にブサイク)。んなことを言う人(主にブサイク)はだいたい年中「恋愛したい」とか言ってる。できないから言ってる。世の中は「恋愛こそ人生のテーマだ」、ぐらいのイキオイでそんな人(主にブサイク)を煽る。オレもそう思わないでもない。けど今回はそんな人(主にブサイク)の味方をしてみようと思う。「恋愛ってそんなにいいもんか?」ってお話。
 恋と愛、これを言い換えて“来い”と“合い”とする。恋とは相手に対し常に見かえり的な何かを求め、自分の位置から相手に「来い!」と言うものだと。さらに言いかえれば「カモンベイビー」。だから恋にはイキオイがある。相手にカモンカモン!と詰め寄るイキオイは時に盲目的なパワーを持つ。
 そして愛とは相手に合わせ、相手を許容し、お互いの位置から「合い」に行くものだと。これを言いかえるなら「イッツオーライ」。愛は何も求めない、何があってもイッツオーライ!親が子に持つ思い、デキが悪かろうが愛せる心。
 と、ここまで書くとやっぱり恋愛はステキなモノって感じがする。が、しかしだ。
 相手に何かを求めている以上、恋をしてる状態とは常に「イライラしてる」と言い替えることもできる。カモンカモン!な気持ちが宙ぶらりんになるとそりゃイライラしてしまう。私はこんなにアナタが好きなのに!イライラしちゃうわ!と。
 全てを許し、受け入れることが愛であれば、それはつまり相手をどこか「諦めた」状態であるとも言える。何も求めない、なんでもいい、君がそばにいれば。そんな達観した想いに到達するためには、やはりどこか諦めて「しょーがない、それも含めて愛してみます」的なスタートラインがないとは言いきれない。
 「恋してますか?」=「イライラしてますか?」。「愛している」=「諦めている」。そう言ってしまえば恋愛なんてそんないいもんじゃない。でしょ?
 これを読んで納得してるようじゃ恋愛できないのは君の顔がブサイクだからじゃない。きっと心がひんまがってる、ブサイクハートの飼い主だからだ。

| Top
Copyright(C) 2003- MAGY All Rights Reserved.