浮遊

2004年11月22日(月)01:39 投稿者 マギー

4年後の五輪はどこで開催か?簡単すぎてクイズの問題にもならないだろう。
サッカー好きならワールドカップの次の開催国、そん次も知ってるだろう。
でも意外に知られてない、2009年から導入される日本の制度。
「裁判員制度」
日本人なら誰しもに関係するこの制度が施行されることはあまり知られてない。
オレは全然知らなかった。
今、それにまつわるドラマを撮影してる。それで知った。慌てて勉強した。
海外の陪審員制度みたいなもの。「十二人の怒れる男」「十二人の優しい日本人」、
あの世界がついに日本でも施行される。って知ってたぁ?
詳しくはここでは説明しないけど、今生きている人の13人に1人には今後この裁判員の呼び出し状が舞いこみ、
37人に1人は裁判員として実際に事件を裁かなくてはならない、らしい。
そう聞くとけっこう他人事じゃないよね。
そんなテーマでお送りするNHKスペシャルのドラマを現在撮影中。
オレは裁判員に不幸にも選ばれてしまったカリスマ予備校教師役。
実際に施行される制度だし、NHKだし、けっこう大変でございます。
ホントに裁判員に選ばれたらこんな気分か?ってリアルに体験中。
今日は法廷のシーンの撮影だった。黙って聞いてるだけのシーン。
こういうシーンは台詞がないから逆に大変だ。
気を抜いてるとボーっとした顔になってたり、気がつくと隣の役者さんと同じ姿勢同じ顔で座ってたりする。
オレの両隣はあき竹城さんとワハハの佐藤座長。個性派に挟まれて気を抜いてる場合じゃない。
ってんでピリピリとエリートらしい顔、苦みばしった芝居を炸裂。
充実しきって撮影終了。メイクを落そうと鏡の前に立って驚愕した。
「右鼻の穴に鼻クソが浮遊している」
なんてこった。いつからだ。そんなエリートはいない。
NHKスペシャルはハイビジョンでのオンエアもある。鮮明に浮遊する鼻クソ。
がっかりだよ。オレは鼻くそ役者。せっかくの苦みばしった芝居も台無しだ。
まだ撮影は続くのでこのまま浮遊させっぱなしでいく。こうなったらそれしかない。
ちなみにそのドラマの主演は三浦“裕次郎”友和さん。オンエアは来年!

2009年裁判員制度施行。鼻くそ浮遊させた一般人が人を裁く未来はそこまで来ている。

映画です

2004年11月16日(火)01:09 投稿者 マギー

出演した映画が公開されました。『雨鱒(アメマス)の川』という映画。
主演は玉木宏くん、綾瀬はるかさん、中谷美紀さん&天才子役たち&ガっつり脇を固める名優たち。
オイラはひょっこり脇を固めてきました。役ドコロは玉木くんの少年時代の担任の先生役。
去年の夏、北海道で撮影をしてきました。
景色は素晴らしく、空気もよく、純粋でまっすぐな子供たちに囲まれての撮影。
そりゃ影響受けないワケない。芝居も大らかで優しい先生になってる、ハズ。
北海道の小さな小学校の先生なんだけど、自分で勝手に設定を作って東北弁でやってます。
ちなみに裏設定は「中学で山形に転校し、美術を志ながら教員免許をとり、
生まれ育った北海道に戻り小学校の先生になった男」
そんな裏設定を考えたりして映画やドラマに取り組むのが楽しい。
「衣装合わせ」っていう撮影の2週間前ぐらいに、監督や衣装さんが用意してくれた服を着る過程があるんだけど、
そこで服を着た瞬間、直感でなんか降りてくるかどーか。そこが毎回オレの役作りのポイント。
だいたい毎回その瞬間に、立ち方とか声の感じが降りてくる。コントやってるときからそう。
台本読んで綿密に研究して役作りするタイプの方もいるけど、オレはもう少し即興に近いやり方が好き。
相手役の芝居や監督の方向性でそれまでの考えと全く違う芝居にしたり。
で、いい子役ってそれが素晴らしい。
その条件その場その瞬間にしかない「キラリ」をこともなげにやってのける。
この映画で子役たちはずっとオレを撮影の合間でも「先生!」って呼んでた。
ホントに学校の先生と思ってたのかもしれない(笑)。でもおかげでちゃんと「先生」になれた。
「先生」にしてくれた子供たちに感謝!な『雨鱒の川』絶賛公開中!

『オールド・ボーイ』『ソウ』『血と骨』どれも大傑作!

がんばれタブセくん

2004年11月5日(金)03:43 投稿者 マギー

あの田臥くんてなぁいい顔してるね〜。“戦ってる男”の顔だ。
ストイックに生きてきたぞい!って顔。イチローとかアスリートに多い顔。
オレもアゴに無精ヒゲでもたたえようかしら。ってそういう問題じゃない。
でも彼の昔の顔って今と違って全然ツルンってしてんだよね。テロンとしてる。
やっぱ環境や立場や生きてきた過程で顔は変る、いい顔になるんだよね。
朝青龍だってさ、あんなブサイクなのに横綱になったとたんにいい顔になった。
もちろんブサイクの範囲の中でだけど。すげぇカッコイイと思う。
ギラギラしてるけど、どこかリラックスした余裕のある顔、佇まい。
強さと優しさがしなやかに漲る表情。目標だけを見据えた迷いのない目。
多くのライバルと、そして自分という一番の敵と戦い、
それらに勝ち続けることで評価を得て、それにより責任を持った人の顔。
“勝ち続けることで評価を得る”ってのはとてつもなくムズカシイけど。
それを経て今がある、そんな人たちの顔はどんな業種の人でもどんな年齢でも共通した輝きがある。
もちろんみんなそんな顔になろうと思って生きてきたわけじゃない。
動機は不純だけど、オレはあの顔を手に入れたいと思う。あの顔になるためにがんばるのだ。
なにをどうがんばればいいのやら皆目わからんけどな。

田臥くんすげぇちっちゃく見えるけどオレより10pも高いんだ。
実際会ったら10pよりもっと大きく見えそうだ。
ちっちゃいオッサンも大きくなんねーとなぁ……。

さて、明日のタモリ倶楽部に出演しております。
ちっちゃいオッサンが楽しそうにちっちゃな笑いを探しています。
せめて大きなTVで見て下さい。

すごい違和感

2004年11月2日(火)03:00 投稿者 マギー

未だにパソコンがイマイチちゃんと扱えない。
たってワードとメイルとインターネットぐらいしか使わんのだけど。
今も長年当たり前のように使ってきたワードが昨日までとなんだか違うかんじになってて困ってる。
いつもは出てない表示やなんかのマークが並んでるし、いつも見るマークがどこにもない。
他人の家の玄関を間違えて開けたみたい。他人のリコーダーを間違えてくわえたみたい。
即座になんか違う!って慌てるあのかんじ。
なのにどうしていいのかわからんのだ。どう直していいのやら。
パソコンのワードソフトなんてオレにとっちゃ商売道具なのに。
(ん?どーも打ってる字の大きさも違う気がしてきた。いや、絶対違うぞ。)
弦を張れないギタリストがいるか。カンナを直せない大工さんがいるか。
情けない。みのもんた的に言えば「なっさけない」。

この違和感を抱えたまま仕方なく先へ進もう。

『透光の樹』という映画が公開されています。ジャンルでいうと文芸官能作品?
ま、オレが全く見ないジャンルの映画なんだけど。
ショーケンが降板しただなんだと話題になってる映画なんだけど。
その映画に私またまたちょいっと出演させてもらいました。
文芸でも官能でもないシーンにちょこっと。
もはや邦画界におけるでんでんさんや田中要次さん路線まっしぐらです。
現場ではムラジュンくんや第三舞台の大高さんらと楽しく語らい、
うじきつよしさんの役者魂に完全リスペクトを受け、
そんな去年の仕事納め映画が公開されております。

で、その絡みで『透光の樹』の宣伝番組のナレーションをやらせてもらいました。
旅番組仕立ての番組のナレーション。なんでもやらせていただきますぞ。
旅番組のナレーションっていったらこんな感じでしょ!っていうどストライクな語りをしてきました。
しかも原稿はその場で初見、ビデオもその場で見てイキナリ本番って体制。
ナレーション業界じゃ当たり前かもしれませんがかなり戸惑いながらもどストライク投げました。
我ながらプロの仕事したぜって充実感。誰も誉めてくれないんで自我自賛しときます。
オンエアは3日の朝11時、テレビ東京。
祭日の朝のテレ東の旅番組のナレーションったらこうでしょ!なナレーション。
金沢あたりに旅をしたい方は見て、そしてオレを誉めてください。
商売道具もロクに使いこなせないこのオレを。

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