消えた

2009年4月23日(木)02:13 投稿者 マギー

消えた
忽然と姿を消した
読みかけの本
ウチの中で姿を消した

三日探しても出てこない
どこに置いたのか記憶にない
間違えて捨てたのか?

ものすごく熱中して読みふけっていた本、というわけではない
だから慌てて買いに行くほどではない、けど
最後まで読みたかった
「1976年のアントニオ猪木」

改めて買った途端にひょいと出てきそうで
それはなんか悔しいから
買いにはいかない
諦めて次の本を読み出した途端にひょいと出てきそうで
それもなんか悔しいから
次の本が読み始められない
だって、絶対、家の中のどっかにあるはずじゃん

突然、音信不通になった女子からの連絡を
いや、絶対、まだなんかあるはずじゃん、と
未練がましく待ってるみたい

音信不通になったアントニオ猪木からの挑戦

本棚には読もうと買っていた本が待機している
未来はじっと手にとられることを待っている
でも僕はその手で過去にしがみついている
もう消えた君を探すのはやめよう
さようなら 猪木
読みかけの「1976年のアントニオ猪木」


以上
特にオチもないどってことない話を
さもなんかある風に詩ぃみたいにして描くという
ブログでたまに見かける手法

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