談志のおもちゃ箱

2012年5月29日(火)01:23 投稿者 マギー

『談志のおもちゃ箱』いよいよ明日、劇場入り。
一ヶ月の間に違う舞台の本番が始まるのは多分、初めての経験。
U−1グランプリがオレと福田さんのホームグラウンドなら、
今回は紛れもなくアウェイ戦!大半のお客さんが志らく師匠、家元・談志師匠のファンだ。
落語ファンの中でも自分の選球眼、センスに自信のある方々ばかりだろう。
オレなんて「マギー?手品師か?」ってなもんだ。
そんな中で舞台に立つヒリヒリ感、これがけっこう好きなのだ。
毎ステージ「今日はどうでぃ!」という気持ちで舞台に挑む。
帰り道に「マギー?知らなかったけど、まぁ面白いじゃん」となってればおなぐさみ。
U−1グランプリとは違う、スパマロットともまた全然違う本番の緊張感、楽しみがそこにあるだろう。

今回はホントに奇人、怪人、巨人の集まり。
落語家、漫画家、ミュージシャン、モデル、役者・・・年齢も畑もバッラバラなメンバーがおもちゃ箱の中にゴチャゴチャっと入ってる感じ。
そんなバッラバラなメンバーも“家元・談志師匠を追悼する”という気持ちはひとつ。
志らく師匠のその思いが練り込まれたホンの中で、精一杯役割を果たすことも光栄の極みだ。

今回は音楽、衣裳、台詞、役名に至るまで、家元が愛した映画からの引用や、家元自身の名言が随所に織り込まれている。
家元を喜ばせたい、志らく師匠のその徹底した思いには凄みすら感じる。
追悼とは「談志師匠に見てもらって喜んでもらう」という意味だ。
小手先の生半可なことじゃ家元には納得してもらえないだろう。帰ってしまわれるかもしれない。
客席の向こう側で家元が見ている。そしてオレにも家元の名言を言う台詞もある。毎ステージ、身が引き締まる思いだ。

今回の劇場、新宿モリエールという小さな劇場だが、ここにも逸話がある。
実は志らく師匠の舞台を家元が一度だけ観に来たのが、モリエールだったそうだ。
志らく師匠は、「家元が観に来やすい場所」ということで、家元が一度来たことのある劇場を選んだ。
素敵な話だ。その祭の神輿を担げる、ホントに光栄である。

オレにとっても我がミッキー師匠への親孝行のチャンス。
ミッキー師匠のファンに「へぇ。さすがミッキー師匠んとこの一番弟子だ」って言わせたい。

そんなひとりひとりのいろんな思いや、お客さんの思いも全部巻きこんで、おもちゃ箱をひっくり返したような賑やかなお祭りで家元を追悼できたら大成功、かと。

千秋楽までいろんな勉強ができ、いくつかの奇跡に遭遇できそうな予感。
いよいよ明日、劇場入り。

帰還!

2012年5月7日(月)23:09 投稿者 マギー

宇宙船、帰還。今回はホントに最後の最後まで新鮮にライブ感のあるステージが出来た。
千秋楽ではカーテンコールにも言ったけど、
「ジョビジョバがガーッといく寸前の頃の客席」の雰囲気、下北沢でやってた頃の一体感があった。
懐かしかったし、本当に嬉しかった。大きい劇場にはない感触。
「これだ!欲しかったのこれだ!」って。

チケットのことで今までない悩みも抱えた今回ではあったけど、来てくれたみんなには本当に感謝!
リピーター割引で何度も来てくれた方もいたし、関係者でも二度三度、来てくれた人も多かった。
そんな人たちから聞くと、今回は「二度目なのにさらに面白い」というコントライブにはなかなかない仕上がりだったみたい。
やってて毎回楽しかったし、発見があったのは確か。
いろんな意味で「自己ベスト更新!」といえるライブでした。

これもすべて相方とキャスト&スタッフのおかげ。
そんなクルーたちとの記念写真の撮影でのこと。
なんとリーダー、皆のお揃いのTシャツを忘れCASE01のTシャツを着てた。
これはイカン!と慌てて衣裳のユニフォームに着替えたものの、一人だけ違う恥ずかしさで、敢えてハリきった表情でパチリ。
そしたらなんか、宇宙飛行士のオレの壮行会みたいな写真になってしまった。
大学の宇宙サークルの『児島くんを送る会』みたいな。
「こいつ、周りに乗せられて宇宙服着て写真とったんだなぁ」
「でもこいつ、打ち上げ直後に死ぬパターンの人だなぁ」
「スリー、ツー、ボガーンって爆発しちゃうのになぁ」
などと、ジューシーズが一枚の写真を膨らませて遊んでた。
ま、バカにされてるんだけど(笑)我ながらバカにすべき無邪気な顔になってしもたわ。

そんな楽しかった日々もおしまい。
「宇宙船」に関わってくれた全ての人たち、ありがとう!

ありがとう。

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