原作者として

2012年6月15日(金)01:06 投稿者 マギー

もう情報公開されてますが、ここでも改めて紹介しておきます。
来月「ジョビジョバ大ピンチ」が本多劇場で細川徹くんの演出で上演されます。
「今?何故?どうして?」
ファンの皆さんにはたくさんの「?」と
「わお!へぇ!観たい!」
という、「!」も浮かんだと思います。

この経緯についてはこちらに書かせてもらったんで読んでください。

読んでいただいた上で、ちょっと話が飛躍するけど。
一年前の震災でみんないろんなことを考えたでしょ。
オレもいろいろと考えた。そん中のひとつが
「自分が助けられる人がいるなら、誠心誠意、応えたい」
ってことで。大勢を助ける財力も行動力もない、無力だなぁ、と思ったりしたけど、まずは自分に出来る範囲で、自分にできることを、自分を必要としてくれた人のために、と。
で、その考えは、そのまんまオレの仕事に対する向き合い方にもなり。
今回は戦友とも呼べる牛山という男の緊急救助要請だった。
他のメンバーの思いやファンの思いも鑑みた上で、
最終的に「自分が、この作品が、牛山を助けられるのなら」ということでオレが独断でOKのジャッジをした。

もちろん、『モンキーサークル』のブレーンでもあり、『ロクタロー』やその後のジョビジョバの番組にも関わってくれた細川くんがどう料理してくれるのか興味もある。

坂田が出演すると聞いてまたびっくり。
坂田と電話で話をしたら「いやーがんばりますよぉ」だって。
「率先してガンガン変えて演った方がいいよ」とアドバイスした。
ハセガワとも話をしたら「もう別物としてバンバン変えてやって欲しいね」って同じこと言ってた。
「そのまんまやったってオレたちには敵わない」的なことも言ってた、カッコイイね。その通りだ。

どんな別物が出来あがってくるのかね。
我が子をホームステイに出す気分で見守ろう。

徒然と・・・

2012年6月14日(木)03:55 投稿者 マギー

さてと、ノンアルコールの夜は長いね。徒然と・・・。

立川談志追悼公演『談志のおもちゃ箱』終了。
これまでにはない貴重な経験がたくさんできた。
まず毎日の観客にオジサンが多かったこと!
家元を愛するオジサンたちの暖かさと、ぶ厚い笑い声が快感だった。
そして舞台上では何度も蛭子ミラクルを体感。
急に笑いだす、急にぼんやりする、急に違う立ち位置に立つ、急なアドリブ言う、急にクシャミする、急にカツラを落とす・・・
何度も奇跡を起こす神様、恵比寿様!
雀々師匠との稽古場から舞台上、楽屋での笑いのカブセ合いも楽しかった!

そして志らく師匠の家元への愛情。
家元たったひとりのために舞台を作る、という姿勢は最後までブレることなく。
狂気、というと、破天荒なメチャクチャな人間を想像するけど、
志らく師匠の引き継いだ談志イズムの狂気は「作品について徹底的に考え抜くこと」
言い換えると作品に対して“クソマジメ”なこと。マジメもクソがつけば狂気になる。
これはオレもとっても共感できた。おこがましいが、U−1やなんかのときのオレもそうだ。
作品のことを四六時中ずっと考えてる人間だけが醸すニオイ。
表現者として信頼し、共鳴できた。

今回は「追悼」というお祭りだけが作り得る空気もあった。
特に千秋楽のカーテンコールやその後の打ち上げは、祭の賑やさと、ひとりひとりの優しさと寂しさの入り混じった空気。貴重な経験だった。

そして改めて、14年前のミッキー師匠との出会いに感謝!
ミッキーイズム、日々、体感しました!

スパマロットからU−1グランプリ、談志のおもちゃ箱と、この半年の間に三本の全く違う舞台に立った。
それぞれ形は違えど、三本とも「笑い」をど真ん中に置いた作品。
やっぱり舞台の上で、客席の笑い声を浴びる、この緊張感と高揚感と達成感が一番好きだ。何回やってもたまらんわい。

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