中の人
2014年2月5日(水)01:12 投稿者 マギー
明日から『パコ〜パコと魔法の絵本』の劇場入りなわけですが、その前日にバシ―っと約束通り書きあげました―『中の人』。
この春、U−1グランプリと丸カブリで上演される『中の人』。
いずれまたどこかで詳しい話をする機会があるとは思うけど、書きあげた今のテンションのまま、ちょいと話しておきましょう。
『中の人』の話。
この作品の演出の河原さんからお話をいただいたのは去年の春ぐらいか。河原さんといえば、明治大学の4つ上(?)の先輩。実はすげぇ長い付き合いのリーダー同士。いつかなんかしらでガッツリお仕事したかったので、もちろんやるやるやる!っつぅことになり。
最初の打ち合わせで河原さんが言ったのが
「マギーのオモシロのその先を書いて欲しい」
言うねぇ〜。この一言、このお題にズキュンときた。
主演は加藤シゲアキくんに決まった。加藤くんといえばオレの初連ドラ脚本『ブスの瞳に恋してる』で一緒だった縁。しかも小説家デビューしたりして、いいニオイだしてんなぁと思ってたとこだったのだ。またズキュンときた。
ちなみに去年の暮れに河原さんと加藤くんと顔合わせで中華を食った。加藤くんとは久しぶりに会った。そしてその日は中華が美味かった記憶しかない・・・いい話が出来た証拠だ。
そして今『パコ』でも共演中の山内圭哉さんの出演も決まった。
去年『しゃばけ』で初共演して以来、最も信頼のおける、最も好きな役者さんである圭哉さんが決まったことで、頭ん中で物語が動きだした。
河原さんと打ち合わせを重ねること数回、『オモシロのその先』を求めていろんなアイディアが出た。「オモロイけどそれどうやってやんだよ!」的なことから、「もうこの打ち合わせ自体を芝居にしよう」的などうしようもないアイディアまで。
そんな秋頃、ヤフーニュースで『ゴン太くんの“中の人”死去』という訃報を読んだ。その“中の人”という言葉に、それまでのアイディアの点のひとつひとつがオレの中で線で繋がった。これだ!
伊藤正之さん、吉本菜穂子さん、加藤諒くん、小松彩夏さんというオレとしては初めましてのキャストたちがどんなお芝居をしてくれるのか、ワクワクニヤニヤしながら構想はまとまった。
そして「オモシロのその先」を実現する要素のひとつとして、コンドルズの藤田善宏さんに仲間に加わってもらうことにした。脚本上では丸投げに近いことを、藤田さんがどう“表現”してくれるのか。オレのイメージを河原さんと藤田さんが加藤くんの身体で具現化する、その化学変化はきっと「オモシロの先」を実現してくれるだろう。
と、頭ん中はトントン拍子だったけど、なんせ『パコ』の稽古をしながらだったので、執筆はトントンではなく、コツコツ。彫刻を掘り進めるように日々、コツコツ。で、さっき書きあげたっつうわけだ。
さっき書きあげたんで興奮気味だけど、面白い作品になると思います、きっと。脚本は河原さんに預けて料理してもらうけど、溢れるマギ汁を感じてもらえる作品になると思う。
まだあまりいろんなことは言えないけど、ジョビジョバのファンの方々は『黄金の6人』や『モンキーマインド』を思い出すようなニュアンスもありつつ。ま、U−1グランプリと併せて是非!
今後は河原さんとブラッシュアップを進める。その作業も楽しみだ。
でもってなにより明日からは『パコ』の本番をめいっぱい楽しむ。
でもってすぐさま別の作品の脚本も動きだす。
まだまだしばらくは二足の草鞋で全力疾走だ。